天狗山と男山(1998/5/31)


この文章は大学時代のサークルの ML 宛てに 1998年 6月 3日に送付したものに、加筆、修正、写真の追加を行って掲載したものです。

1998/5/31:

自宅(八王子市)発(2:30) → 馬越峠駐車場(4:30)/ 馬越峠発(5:15)→ 天狗山山頂着(6:25)/山頂発(7:10)→ 男山山頂着(8:30)/ 山頂発(9:50)→ 天狗山山頂着(11:25)→ 馬越峠着(12:25)→ 自宅(八王子市)着(15:00)

自宅(八王子)を夜中の 2:30 に出発。金曜日の仕事の徹夜が祟って、睡魔と闘いながら約 2時間の運転の後、4:30 に馬越峠に到着。ここは非常にやせた鞍部だがクルマ約 6台分の駐車スペースがある。もちろんまだ誰も来ていない。

朝メシのおにぎりなどを食べ 5:15 に出発。いきなりのブナたて級の急登に面食らいつつも、すぐに稜線に出ることができ、朝霧の中、写真を撮りながら天狗山山頂に 6:25 に到着する。しばらく待っているうちに霧も晴れて、目の前に男山の岩肌とその向こうには八ヶ岳、左を見ると南アの甲斐駒から北岳、農鳥岳(?)までをも一望できる展望が開ける。さらに南アの右肩のあたりには大キレットと思われる切れ目が見えるではないか。

男山山頂から八ヶ岳 というわけで、しばし撮影に没頭した後、7:10 に山頂を出発。てれてれと歩いて男山山頂に 8:30 には到着してしまった。この天狗山と男山の間のルート、稜線はまぁいいのだが、鞍部に下るところ(途中ロープ一個所)と樹林帯はかなりルートが荒れていて、ザックの上に括り付けられている三脚は引っかかるわ、ルートは間違えるわ、で結構体力を消耗してしまった。でも、ここに至る途中で、瑞牆山の脇から富士山が現れて気が紛れるのがせめてもの救いである。しかし、ちょっと興ざめな点として、稜線のすぐ下、手の届きそうなところにゴルフ場があり、カートの音や、ショットの音なんかが情け容赦なく聞こえてくるといった状況の中を歩かなければならない。まぁ、稜線上にいる身としては、それなりに優越感もあるのだが。

何はともあれ男山に到着したので、頂上で昼寝をして、写真(写真上)を撮って、それでも帰りの渋滞が面倒なので 9:50 には帰路につくことにする。男山側から見ると天狗山の登りは見るだけで嫌になるほどの急登である。帰りのルートもさっきと同じ、と思いきや、一段とルートが荒れているし尾根筋を下っているように見える。
「おや、今度は稜線を通って行くのかな...」
などと考えてながらフト顔を上げると、
「げっ、天狗山がアらぬ方向に見えるではナイカ。」
何と、いつの間にか右に折れて大深山遺跡に下る稜線に入ってしまっていたのであった。クルマさえなければそのまま下りてしまうところだが、仕方が無いので登り返し、約 20分のロスの後、11:25 に天狗山山頂に再び立ったのであった。ちなみに、天狗山の直前まで、この日は誰にも会うこともなく非常に静かな山という印象。もっとも出発が早すぎたのもあるが。

天狗山山頂でしばし休んだ後、クルマのある馬越峠まで一気に駆け下り、12:25 に無事帰着となった。

さすがに中央道は渋滞もなく、スイスイと 15:00 には自宅に到着。フロに入ってあとは 2日分の睡眠をとるべく熟睡体制に。で目が覚めたら月曜の朝でした、とさ。


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