村営白馬岳頂上宿舎テント場発(13:30)→ 白馬岳 (2932.2M) 山頂着(14:00)→ 山頂発(14:25)→ テント場着(15:00)
テント場は小屋裏のくぼ地で既に数張のテントが設営されていた。どこかの大学生らしきパーティが大騒ぎしていたので、なるべく離れたところに張ることにした。既に昼の 12時を回っているので日差しはジリジリと熱く、またくぼ地のテン場は風が来ないのでテントの中は灼熱地獄状態だ。今回は軽量化のためにフライも置いてきているので日差しは黄色いテント地を通して情け容赦なくテント内を蒸し風呂化していくが、それでも直射日光を避けたいのでテントの中で残りのおにぎりを食べながらしばし休憩。もちろん全身汗だくになってしまった。
「汗だくでここにいるのも辛いし、今日のうちにゆっくり頂上まで行って来るか。どうせ明日も通るルートだが、まぁ明日の天気もどうなるかわからないしナァ。」
というわけで、時間もたっぷりあるし、一服したところで頂上まで偵察に行くことにした。
村営小屋からはふたつのルートが出ている。小屋脇の雪渓に沿って登るルートとテン場からすぐに稜線上に出てしまうルートだ。当然のことながら景色の良さそうな稜線のルートを取る。稜線に出るとすぐに目の前にドーンと白馬山荘、左側に旭岳が見える。さらに南の方には黒部山塊と遠くの方には槍穂も見えている。やはり八月の第一週はジンクスどおりドピーカンである。空身なので頂上まではものの 30分もあれば行けそうだ。
テント場に戻ると結構盛況であった。やはり中高年登山隊の割合が圧倒的に多いが、一昨年の針の木岳に比較してその割合は若干減っているように見え、大学生や高校生が増えた気がする。また、針の木の時よりはマナーの良い人たちが今日は泊まっているらしく、いざこざも見られなかった。雪渓の途中で見た女の子のパーティも無事に着いたようで、キャッキャと騒ぎながらメシを作っている。となりのテントはどこかの高校生の山岳部らしく、食後に反省会をやっていた。部員二人、引率の先生二人というこじんまりした山岳部である。アルプスに入ったのは今回が初めてらしく、今まで登った山との比較なんかを先生が丁寧に教えてあげていて、こういうのもいいなと思って話を聞いているうちに寝てしまった。7時ぐらいだったと思う。