ヒマラヤトレッキング日記
〜 帰国編 〜
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後日談
- 洗濯物は帰国したその日のうちにすべて洗濯機に突っ込み、装備については翌日よく天日に当てて乾かした。装備の破損はスント (SUUNTO) の温度計兼コンパスのコンパス部分がいつの間にか脱落してなくなってしまった程度でそのほかには特に無し。その他のトレッキングで使用した装備に関してはトレッキング装備計画表に詳細を記しているのでそちらを参照のこと。
- 下痢は帰国後もしばらく続き、さらに咳まで出始めて、これはもう確実になにかヤバイ病気が進行しているのだろうなと半ば確信し始めた一週間後にぴたりと収まった。ちなみに、嘔吐の症状は無かったので、コレラではなかったのだろうとは思うが、いまだ原因は不明。やはりアユタヤで氷水に入っていたボトルの飲み物を、ボトルの口から直接飲んだのがいけなかったのだろうか。いまだ推測の域を出ず。
- 今回、撮影に使用したフィルムは RICOH GR1s による 35mm判が 11本。ブローニー判 220フィルムが PENTAX 67II によって撮影した分 45本、FUJI GS645S で撮影した分 17本、で合計 62本。総撮影カット数で、1,816カット。そして、これらの現像代が、35mm判 9,009円、ブローニー判が 65,100円で合計 74,109円。フィルム購入代と現像代だけで約 14万4千円もかかっていて飛行機代よりも高いのだ。デジカメが主流になりつつあるのも無理は無い。でもヒマラヤではレンズ交換式のデジカメはかなり辛いのは前述した通り。
- 帰国後に体重計に乗ってみて初めて出発前よりも 5kg 程減っていることが判明した。どおりで G パンがユルユルなわけだ。トレッキングから帰ってきた直後は恐らく 7kg 程減っていたに違いない。しかし、帰国後に浴びるほどビールを飲んだり、腹いっぱい食べたりしているが今のところ (6月15日現在) まださほど体重は戻ってきていない。身体の余分なところについていた脂肪が、うまい具合に燃焼されたのだろうと思う。ダイエット目的でヒマラヤに行くと言うのもありかもしれない。でも、その目的のためには、素ラーメンだけで数日過ごす覚悟が必要だが。
- カトマンズで Himalayan Activities の Raghu さんに別送をお願いしたネパールの太鼓、『マーダル』とお面は、一週間後の 4月23日に DHL により、無事、自宅に届けられた。日本円で 1,000円にも満たない Rs550 で買ったものを送料 USD65.00 もかけて DHL で送るのはどう考えてももったいないとも思うのだが、普通の郵便小包、つまり船便で送った場合、ネパールには海が無いためインド経由で送られることになり、それがまたかなり信頼性が低いとの Raghu さんのアドバイスを頂いた。いつまでたっても着かない荷物を待つよりは、USD 65.00 を払ってでも早く手にした方がよいだろう、との判断から DHL でのシップをお願いすることにしたのだ。それに、そもそも持って帰るにもさらに手荷物が大きくなってトラブルになったであろうことは容易に想像できるので他には手は無かったのだ。
この送料と、実は最終日に支払うのをすっかり忘れてしまった、ツーリングに使ったバイクのレンタル費用を併せた額をネパールに送金するのが実は結構大変。いわゆる海外送金を国内から行うためにはどこの銀行でも一律 4,000円の手数料がかかるようで、Rs550 で買ったマーダルに USD65.00 の送料をかけ、さらに送金手数料に 4,000円もかけるというのはどう考えてもバランスが悪すぎる。ところが、安い郵便為替による国際送金を調べてみると、あろうことかなんとブータンには送金できてもネパールには送金できないのだ。こんなことがあってよいのだろうか。結局、色々調べるうちに CITIBANK から先方の日本語担当マヤさんの CITIBANK 口座に送金すれば、ある一定の条件を満たしている場合に限って送金手数料が無料になることが判明。Rs550 のマーダルにさらなるコストをかけることなくなんとか送金も済ませることができ、今回のヒマラヤトレッキングの事務処理はすべて終了。
- 残るは、ケサブ君と Raghu さんとのお約束、人物、風景を含め撮影した写真をプリントして送ってあげることだ。これにはじっくり時間をかけてきちんと選定したものを送ってあげたいと思っている。
『ヒマラヤトレッキング日記』 - 完 -
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