ヒマラヤトレッキング日記
〜 準備編 〜


2004/3/21 (Sun)

「パッキングのテスト」

朝起きると天気が良いので、シュラフを虫干ししておくことにした。山から帰ってきた後は必ず日に当てているが、このモンベルの SUPER TOUGHBAG #3 はもう長いこと使っているので、中綿がずいぶんつぶれてしまっている。日に当てながら丁寧にほぐしていくと、ずいぶんとフカフカになって復活してきた。とは言えもう相当老朽化しているし適用温度の摂氏 -3度までは無理かもしれない。幸い今回はテントではなくロッジ泊にしているので、摂氏 0度以下にはならないだろう、と高をくくることにする。同様に The North Face のダウンジャケットについても日に当ててフカフカの状態までもって行く。

午後、トランプ君の散歩がてら、近くのモンベル南大沢店に行き、蚊取り線香を携帯できる入れ物はないかと探してみるが見つからなかった。仕方がないのでイトーヨーカドーの南大沢店で旭化成の Ziploc® ストックバックの「中 25枚入」をひとつ、呉羽化学の LaQuPa フリーザーバッグの 「M 20枚入」と「L 15枚入」をそれぞれひとつずつ買ってかえる。ザックのパッキングの際にフィルムやその他の食料など、濡れては困るもの、もしくは漏れて周囲の荷物に悪影響を与えられては困るものを入れるためのものである。

うちに帰って、トレッキング時の自分の荷物とポーターに預ける荷物を、それぞれのザックに詰めてパッキングしてみることにする。いざ現地についてパッキングしてみたら入りきらなかったじゃお話にならないからだ。個々の荷物はこの間重さを量って全体の重量をシミュレーションしているので、大体その通りになるはずだが、入る入らないは別問題である。

まず、ポーターに預ける予定のミレー Millet のザックに預ける予定の荷物を詰める。このザックは中学 2年の時に導入したもので、当時はまだアタックザックというタイプのものが出回り始めた頃であった。特にこのザックは胴が細く、その代わり丈が 2倍程度まで伸びるというかなり風変わりなデザインのもの。もともとはサイドポケットのホルダも着いていなかったが、余りにバランスが悪いので Millet に頼んで後から加工してもらい、左右にサイドポケットがつけられるようになっている。今回も、基本的にポーターに預ける荷物はすべて本体に収まりそうだが、バランスを良くする為にサイドポケットもつけられるように用意していく。

パッキングの結果は水筒に水を入れない状態で、19Kg とほぼシミュレーションどおりの重さ。次いで、自分が担ぐカメラザックもパッキング。こちらも水無しで 15Kg 強でまぁシミュレーションと大差なく収まる。

と、ザックを二つ並べてみて、だんだん恐ろしくなってきた。果たしてこれだけの荷物+登山靴+三脚+ストックがスーツケースと、カメラザックの中にすべて収まるのだろうか...。というわけで、そのまま今度は渡航用の荷物のパッキングをテストする。

案の定、登山靴と三脚とストックがスーツケースのパッキング上かなり非効率的なデッドスペースを作っている。ストック 2本は外に出し、ガムテープで束ねてカメラザックにベルトで固定する方法をとるしかなさそうだ。また、トレッキングから帰ってきた後の着替えなどを入れる余地がまったくない。下山後の着替えはカトマンズで入手することにする。行動中に着替えをケチって戻ってきてからの分をキープするという方法もあるが...。

スーツケースに乗っかって無理やり蓋を閉め、カメラザックにその他の装備をぎゅうぎゅうに押し込んで、また、どうしても入らないダウンジャケットを機内持ち込み用のカバンにカメラのクッションとして流用することで、にどうにかこうにか荷物を 3つに纏め上げることができた。重さを量ってみると、スーツケースとカメラザックで 30Kg 強、機内持ち込みのカバンが 10Kg 強、と見事にノースウェスト航空の規定の重量をちょっと超えた程度に収まる。もちろん機内持ち込み 7Kg の制限ははポーカーフェース作戦で行くのが前提だし、街歩き用のデイパックにフィルムを入れて荷物検査はハンドチェックに回すというのも大前提。結局、機内持ち込み荷物は何気なく 2つということになるわけだ。

なんだかんだでこのパッキングのテストに 4時間以上かかってしまった。しかし、個々の荷物はすべてトレッキング用のザックに入れる時と同じ形でスタッフバッグにパッキングしてスーツケースやカメラザックに入れられるので、現地でのザックのパッキングにはさほど時間がかからないはずだし、まずはすべての荷物が収まることが確認できたので一安心。と思っていたら、ゴアテックスのジャケットをしまい忘れていた。これは結構嵩張るけどどうやってポーターに持って貰うかが懸案だ。あ、でもガイドの人も 10Kg までは持ってくれるとのことなので、何とかなるだろう。


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