ヒマラヤトレッキング日記
〜 準備編 〜


2004/3/17 (Wed)

「あと一週間...」

ぬぁんと出発まで一週間前を切ってしまった。といっても、着々と準備は進んでいてあと Excel の TO DO リストに残っているのは破傷風の予防接種の 2回目、追加で必要になったトラベラーズチェックの発行、それと残りはフィルム、薬品、食料などの購入物関係だけだ。っと思っていたら、成田までの足をまだ確保していなかった。ここ何年も海外に出張に行くときはいつもクルマ成田まで行って駐車場に入れていたし、今回は荷物がバカに多いので本来はそれが一番楽なのだが、さすがに 3週間を超えるとなると無職の身には料金がちょっともったいないので電車かバスで行くことになる。幸い多摩センターの駅からエアポートリムジンが出ているので、これを使うことにして明日にでも予約するとしよう。料金は 3,300円と高速代とガソリン代を払ってクルマで行ってさらに成田空港の外の民間駐車場に入れるのに比べたら、おそらく 4分の1 以下だろうと思われる。

ところでトラベラーズチェックが追加で必要になったのは、今回アレンジを依頼したトレッキングのエージェントである Himalayan Activities Pvt. Ltd. に、カトマンズ到着からトレッキング出発までのホテルの予約も依頼したためトレッキングの費用と一緒に払い込みが必要なため、同エージェントの払い込みがチェックまたは米ドル指定であるため、さらにネパール国内では US ドルのチェックでの支払いが主流であるため、と日本では店側が負担するのが一般的なカード手数料を、ネパールでは客側が負担するのが一般的でカードで支払うとちょっと割高になってしまうということなどからである。まぁ、この追加のチェックに関しては来週の頭に新宿に 2回目の破傷風の予防接種を打ちに行くので、そのときに CITIBANK の新宿南口支店に寄って作ってこようと思っているのだが。

とまぁ、一週間を切るには切ったが、今日は八王子に行かなければならない用事があったので午前中にそれを済ませ、その足で、調布のカメラのフジタ駅前店に向かう。この間、FUJI GS645S の修理後のテスト撮影を兼ねて撮った SUZUKI DJEBEL 250XC の写真の現像が上がっているからだ。なんと、ここカメラのフジタ駅前店は今月の 21日で店舗を一旦閉めるとのことで唖然とする。調布駅前の再開発事業のための立ち退きだそうだが、まだ移転先が決まっていないとのこと。ヒマラヤから戻ってきた頃には、新しい店舗で営業を再開していてもらいたいものだ。

フィルムは調子よく現像も上がっており、GS645S もきちんと機能してくれているようだ。これで今回持って行く予定のカメラ 3台 PENTAX 67IIFUJI GS645SRICOH GR1s すべてのチェックが終了したので一安心。

帰宅してからは、一昨日洗って陰干しをしておいた登山靴に保革油、ATSKO Inc. の Sno-Seal を塗りこむ作業を行う。これには布などは使わずに手で丁寧に塗りこんでいくのだが、皮製の登山靴はこれを行うことによって恐ろしく長持ちするのである。実際、今回持っていくマインドル Meindl の登山靴はビブラムVibram ® のソールこそ何度も張り替えているが、本体は中学三年の時から、つまりかれこれ 23年間使い続けているものである。最近のトレッキングシューズは軽いし防水性能もゴアテックスなど使っていてすばらしいが、いかんせんソールが一体成型されているのでソールが磨り減ったらもう終わりであるし、そもそもソールがツルツルになるまで本体が持たないことの方が多い。壊れてしまったら部品交換などなく丸ごと交換、所詮何年も使うことなど前提にしていない安いパソコン周辺機器とどことなく似ている気がする...。

「機内持ち込み用のかばんを変更」

カメラを機内に持ち込むためのカメラバックのこと(大きさの問題とあからさまにカメラバックとわかることによるセキュリティ上の問題)がずっと気になっていたのだが、機内持ち込み用の荷物はカメラバックでなくて短期出張の時に使っていたフツウの肩掛け式の旅行かばんに変更することにした。一目でそれとわかるカメラバックなどを肩から下げて、いかにも高そうなカメラを持って歩いていますのよ、などというように見せない方がバンコクでもカトマンズの空港でも身のためだと思うからである。一応、街歩き用のサブザックに詰めてもみたのだが、それでは余りに小さすぎるので、レンズ類はすべてウレタンのレンズケースにいれ、カメラも厳重に保護した上でで旅行かばんに入れる方法をとることにする。Himalayan Activities Pvt. Ltd. では、トレッキングの期間中、トレッキングに必要のない荷物を預かってくれるということなのだが、このかばんならスーツケースの中に入れてしまえるので、手違いなども起こりにくい。同様にレンズのケースなどもすべてそのかばんに詰めた上でそのかばんをスーツケースに詰め、カトマンズに置いていくわけだ。さらに、これなら、まずチェックインカウンターで咎められる大きさではないし、見た目にいかにも軽そうなので好都合である。まさか中にびっしりガラスと鉄の塊が詰まっているとは、カウンターの担当者にはわからないはずだ。手荷物検査の担当官にはどっちみちバレちゃうし、チェックインした荷物を受け取った後はいずれにしても、スーツケースと一緒に大型のカメラザックをカートに縛り付けて歩くことにはなるんだけど、それはそれでいいのだ。


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