ヒマラヤトレッキング日記
〜 準備編 〜


2004/3/10 (Wed)

「カメラを点検」

まだどのカメラを持っていくかはっきりと機材は決まっていないが、ひとまずメインになり得る PENTAX の 3機種 PENTAX 67PENTAX 67IIPENTAX LX を新宿三井ビルの中にあるペンタックスフォーラムにもって行き点検してもらう。いざ持っていってすぐ動かなくなってしまっては元も子もない。受付をしてから 45分ほど待たされたが、無事「3機種とも異常なし」という結果。まずはこの中のどれを持っていっても大丈夫だろう。

昨日から持って行く機材についてあれこれ考えているが、やはり FUJIFILM TX-1 は今回も居残りの線が濃厚になってきた。というのも、TX-1 が誇る「フルパノラマ」フォーマットは 24×65mm だが、この解像度は 6×7判に 45mm の広角レンズをつけることで実現できてしまうからだ。いわゆる 35mm判のカメラとしては RICOH GR1s の採用が既に決まっているため、敢えて、35mm判の写真を撮るために比較的重い TX-1 をもって行くというのはやはり選択肢から落とさざるを得ない。それなら、PENTAX LX と 67レンズ用のマウントアダプターをもって行った方が軽く (約 830g)、67のレンズも共用でき、さらに同じレンズを超望遠としても使える。なにかと出番を逃しがちな TX-1 なのである。ついでに FUJI GS645S もやめて、TX-1GS645S の合計の重量 (約 1.8kg) 分よりも軽い PENTAX 67 (初代) をその代わりに持っていこうかという考えも脳裏をかすめるが、67 2台よりは軽いしかもレンズシャッターの 645判 GS645S を持って行ったほうが何かと使いようはあるような気がする。

いずれにしても、一昨年白馬岳でシャッターが故障して修理したまま出番のなかった FUJI GS645S がきちんと動作するかどうか、早急にテストしておかなければならなくなってきた。

「荷物をどうしよう...」

昨日、計算した通り、ざっくり 40kg 近くある荷物をどうやって現地まで運ぶかが問題である。今回は「成田 - バンコク」間をノースウェスト航空、「バンコク - カトマンズ」間をタイ国際航空と二つの航空会社を使うが、それぞれ荷物の制限が異なっている。

エアライン機内持ち込みチェックイン
ノースウェスト航空 25cm × 35cm × 55cm まで。重さは最大 18kg まで。 30kg まで。(ビジネスクラス)
タイ国際航空 3辺の合計が 115cm を超えない 7kg 以内のもの 1個。 2個まで。2個の荷物の大きさの合計が 273cm 以内。
(但し、それぞれの荷物の大きさが158cm以内)
重量各 32kg 以内。

うーむ...。トレッキングに使おうと思っていたカメラザックはなんと制限外の大きさだ。カウンターでもめてカメラをカーゴに入れたら最後、まともな姿ですべてそろってターンテーブルに出てくるなんて事はほとんどあり得なそうに思える。どうしたって、カメラをチェックインするわけにはいかないので、とにかく機内に持ち込める大きさのカメラバックに三脚を除いたカメラ機材を入れて、機内に持ち込むしか手はなさそうだ。幸い、チェックインできる荷物は 2個までのようなので、もろもろ詰めていこうと思っていたトランクの他に、カメラザックにもカメラ以外のものを詰めてチェックインしてしまうことにする。向こうでポーターを雇うことになったので、ポーターに預ける荷物を入れるザックも追加でもって行かなければならないし、チェックインの荷物が二つになることはそれはそれでありがたい。幸い三脚は雲台をはずして分解するとトランクに入る大きさになるので機内には最低限のカメラ関連機材とフィルムを持って入るが、ざっと量ってみるとあっさり 10kg を超えている。これはもう、いかにも 「こんな荷物軽い軽い。7kg なんてぜーんぜんありませんよ。へっへ〜」という顔をして搭乗しなければならなそうだ。

とそこへ、Himalayan Activities Pvt. Ltd. からまたもろもろの問い合わせの回答のメール。なんと、カトマンズの空港までスタッフが迎えに来てくれるという。大きな荷物を 3つも持って行くので、なんともありがたい話だ。でも、こんなに甘やかされちゃっていいのだろうか。結局、ポーターもお願いしてしまったし...。


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